会議録全文
 

24 平成十六年十一月定例会(平成十六年十二月三日質問)

・宮崎駿ワールドの県内誘致について    
(宮崎駿監督作品への評価・宮崎監督との対談・ジブリワールド構想)
・中小企業支援対策の拡充について(補助金型政策メニューの創出)
・スポーツ振興について(スポーツ振興基本計画・公共スポーツ施設・スケートリンクの確保・楽天イーグルス・ネーミングライツ・陸上競技場の存続・宮城球場のドーム化)
・教育改革について(発達障害の実態・学校図書館司書・児童生徒の読書活動)

[答弁] 知 事  浅野史郎君   
     教育長  白石 晃君


   〔三十五番 秋葉賢也君登壇〕
◆三十五番(秋葉賢也君) 我が東北地方にも、仙台市を本拠地とするプロ野球の新球団として東北楽天ゴールデンイーグルスの新規参入が正式に決定し、ロッテ球団以来、実に二十八年ぶりとなる新球団の誕生を、本当に心からうれしく思っております。地域に密着した市民球団として、多くの県民から愛されるチームとして成長していくことを願わずにはいられません。今や、プロ野球は、単なるプロスポーツの枠にとどまらず、最大規模のエンターテインメント産業の代表格に成長してきており、その波及効果は、単に経済的効果だけではなく、多面的なプラス効果を生み出しております。
 そもそもエンターテインメントの源流をさかのぼれば、その起源を娯楽としてのサーカスに求めることができます。そして、サーカスのピエロたちによる寸劇はやがて独立し、芸術性の高いショーや活劇、映画となって推移し、更には、サーカスから生まれたメリーゴーランドを中心とした乗り物をメーンとする遊園地が誕生し、後にスリルとサスペンスを求める観客によって、大型のローラーコースターやお化け屋敷などが加わって大規模化するとともに、今日では、テーマ性のあるアトラクションが中心のアミューズメントパークへと変貌、発展を遂げてまいりました。
 プロ野球球団の誕生に沸くこの盛り上がりの機運を生かして、次なる夢の具体化として、万人向けの明快なるエンターテインメントの実現ができないものか、私には、かねてから自分自身の中で思い、温めてきた構想があります。それは、アニメーション界の第一人者である宮崎駿監督が生み出す作品群やその世界を、何らかの形で宮城県に具体的に展開できないものかというものであります。エンターテインメントが多様化し、メディアがあふれている今の時代の中で、新作が公開されるたびに、映画の興行記録を塗りかえてきた宮崎アニメほどの集客力を持つコンテンツは、今の日本でほかにはないのではないでしょうか。
 宮崎駿監督については、今さら多くを説明する必要はないと思いますが、初期には「ルパン三世」の演出や、テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」のレイアウトなどを手がけたほか、初めて監督したテレビシリーズ「未来少年コナン」や、初の劇場用アニメーション「風の谷のナウシカ」の制作を初め、宮崎監督が所長を務める制作会社スタジオジブリを一九八五年に創設してからは、監督のほかにみずから原作・脚本まで担った作品として、年次順に見れば「天空の城ラピュタ」、「となりのトトロ」、「紅の豚」、「もののけ姫」、米国でアカデミー賞長編アニメ賞を獲得したほか、ベルリン国際映画祭でも入賞した「千と千尋の神隠し」などの代表作を初め、続々とすばらしい作品を続けてまいりました。先月の二十日には、三年ぶりの最新アニメ「ハウルの動く城」が封切られ、初日は全国約四百五十ものスクリーンで上映され、約三百四億円に上る日本映画歴代一位の興行収入を記録した前作、「千と千尋の神隠し」の初日を上回る勢いであります。また、この作品は、ことし開催されたヴェネチア国際映画祭において公式上映され、オゼッラ賞を受賞いたしております。宮崎駿フリークを自認する私も、早速、封切り二日目に、子供たちを連れ立って鑑賞してまいりましたが、大変なにぎわいで、前評判どおりの見ごたえのある感動的な内容でした。
 日本のアニメーションは、今や海外からも高く評価されており、世界じゅうに伝播し、子供たちはもちろん、大人からも愛される世界に誇り得る日本の文化に成長いたしてきております。その第一人者である宮崎駿監督がプロデュースするコンテンツには、単に世界に通ずるというだけではなく、むしろ世界から日本に人を呼び込めるほどの魅力と可能性にあふれております。ちょうど米国のウォルト・ディズニーカンパニーが映画産業を母体として発展し、キャラクター・ビジネスによって拡大、成功した企業であるように、エンターテインメント産業の源泉力はその映画の制作にあったと言ってよいと思います。
 こうした文脈から見てみますと、まさにスタジオジブリは第二のディズニーカンパニーであり、第二のディズニーランドやディズニーワールド、ディズニーシーに匹敵する大きな飛躍の可能性を秘めており、しかも内容的にもユニークで、親しみの持てるキャラクターが豊富であり、決して第二の、などと形容する必要性が希薄なほど、オリジナリティーの高い極めてすぐれたコンテンツであります。もし、宮崎駿ワールドとでもいうべき作品群のキャラクターであるトトロやネコバス、ロボット兵、カオナシ、ハウルの動く城などが、そのストーリー性とともに具体的なテーマパークなどに展開されたならばなどと、ちょっと目を閉じて考えてみただけでもわくわくしてこずにはいられません。
 知事は、宮崎作品を何かしらごらんになったことがあるでしょうか。また、宮崎駿監督やその作品群などに対してどのような感想なり評価をお持ちでしょうか。更には、知事がイメージされるエンターテインメントとはどのようなものでしょうか。まず初めに、知事の御認識のほどを伺っておきたいと存じます。
 アミューズメント・ビジネス誌によれば、世界のテーマパークやアミューズメントパークの年間入場者数ランキングにおいて、世界第一位は東京ディズニーランドの二千五百万人ですが、ベストテンのうちの実に六つは米国ディズニーランド系で占められており、ウォルト・ディズニーのひとり勝ちといった観を呈しておりますが、ディズニーランドは永遠に完成することがないといったウォルト・ディズニーの言葉どおり、まさに今日も成長し続けているということでしょうか。
 もともと、ディズニーが、ディズニーランドをつくるに至ったエピソードは、伝説としてよく知られているように、一九三〇年代の末、彼が二人のまな娘にせがまれて近くの遊園地を訪れた際に、子供たちは観覧車や乗り物に乗って喜んでいるのに、自分は一人でピーナッツをかじりながらそれを眺めているだけで退屈していることに気づき、子供と大人が一緒に楽しめる場所のアイデアを思いついたと言われております。
 我が国では、一九八〇年代後半から全国でテーマパークの開発計画が相次ぎ、八九年の時点でテーマパークは全国で六十件、投資総額は一兆三千億円に達しておりましたが、いわゆるバブルの崩壊とともに、大小さまざまなテーマパークがその経営戦略の失敗によって巨額な負債を抱え破綻し、倒産や閉園を余儀なくされてきたことは記憶に新しいところであります。要するに、私に言わせれば、根本的には、世界を相手に通用する魅力あるソフトウエアがなかったという点に尽きるのではないかと思います。この点、施設の規模にもよりますが、いわゆる宮崎ワールドはこうしたハードルを楽にクリアしているものと確信いたしております。
 その具体的な証左の一つは、映画での実績もありますけれども、二〇〇一年十月に、東京都三鷹市にオープンした三鷹の森ジブリ美術館の成功にもあらわれていると思います。これは、館主でもある宮崎駿監督みずからが構想、建築、展示企画のすべてを手がけたアニメーションの美術館であり、地下一階、地上二階からなる建物は、スタジオジブリと徳間書店、日本テレビが出資した事業会社が建設して三鷹市に寄附をし、三鷹市は建物を公の施設とすることによって、都立公園内での設置が実現したというものであります。その実質的な運営は、さきの三社が出資して設立した財団法人によって担われております。
 私はかつて、トトロが出迎えてくれるこの美術館を訪ね、その実質的な責任者を務めている中島事務局長とお会いをし、いろいろと実情を伺ってきたことがあります。展示がメーンの美術館ですから、ディズニーランドに見られるようなアトラクションは何もない小規模なこともあり、年間入場者数は七十万人前後となっております。それでも我が宮城県を訪れる外国人が、今、年間九万から十万人前後ですから、決して少ない数ではありません。しかも、開館以来、いまだに入場者制限が続いていることに大変驚かされるとともに、国内はもとより、外国からの見学者が多いという点にも着目しておく必要があると思いました。さすがに、今では土日を除けば平日のチケット予約は比較的確保しやすくなったようですが、当初は、一月前に予約をして何とか入手できるという加熱ぶりだったそうであります。ちなみに、オープン以来黒字計上が続いているとのことでした。恐らく、こうした宮崎ワールドがアニメ美術館の枠を超えてテーマパークなどとして大規模に展開されても、きっと成功する可能性が高いのではないかと思わずにはいられません。
 宮崎監督の作品の多くは、主人公が少女であること、舞台が外国であること、あるいは超能力や空を飛べるといったように、明らかに多くの共通項を持った特長がありますが、それらの底流には、一種のアニミズムとともに自然との共生や命の尊厳、人間愛といった価値観が一貫して貫かれており、それらはあたかも、縄文の固有の文化が根づいている我が東北地方のアイデンティティーとも非常に相通ずるものがあるように思えてなりません。東北地方ほど、宮崎駿の世界を展開していくにふさわしいところはないと思います。
 そこでまず、宮城県を代表して宮崎駿監督とお会いしてみることが必要だと考えます。そもそも、先方に応じてもらえるかどうかという問題は残りますが、ぜひ一度、文化論や芸術論、あるいは産業としてのエンターテインメント論などをテーマとして、宮崎監督と対談してみてはどうかと知事に御進言申し上げますが、いかがでしょうか。イエスかノーでお答えください。もし、仮にそうした運びになれば、ぜひこの私も有能なアドバイザーとして同席させていただきたいと思いますので、お声がけいただければ幸いです。
 いずれにしても、現段階において重要なことは、何か接点やきっかけを見出して御縁を結んでおくということに尽きると思います。初めは、対談やシンポジウムのような催しに出席していただくなどの取り組みからスタートし、徐々に信頼関係を構築しながら、(仮称)杜の都ジブリワールド、あるいは縄文の杜ジブリプレイスなどの展開につなげていく、地道な取り組みの積み重ねが期待されるところであります。
 あの東京ディズニーランドでさえ、一九七四年の正式な構想発表から一九八三年の開園に至るまで、実に九年を要しました。そして最も大変だったのは、むしろ構想を発表するに至るまでの長年の歳月であります。ちなみに、東京ディズニーランドを経営している株式会社オリエンタルランドへは、地元自治体として千葉県が三百三十万株、発行済み株式の約三・三%を所有し、浦安市が六十六万株、発行済み株式の約〇・六四%を出資、保有いたしております。
 私の具体的なジブリワールド建設構想では、県の役割は、当初はきっかけづくりなど、いわばコーディネーター的な役割が主となりますが、今後の進捗状況に応じて、事業会社への出資や県有地の優先的賃貸など具体的に詰めていく必要があります。特に、場所については、仙台市内に残る最大規模の公有地である仙台港背後地のセンター地区約十五ヘクタール−−仙台市所有分も含めますけれども、これの利活用が最も望ましいと考えております。なかなか買い手のつかない現況にあり、かと言って、ショッピングセンターにムービックスといった安易な事業プランの企業に、数少ないまとまった一等地を貸し出すべきではなく、世界から人が呼び込める観光や一大エンターテインメント産業の拠点としての整備構想を優先すべきと考えますが、いかがでしょうか。私のジブリワールド構想への率直な御見解とあわせてお聞かせください。
 米国アナハイムにある本家ディズニーランドは、実現不可能だとして銀行は全く融資しませんでした。このため、参加企業制度、今で言うスポンサー制度が生み出され、アトラクションなどの施設建設費用はそれぞれの出展企業が提供するという、ユニークなシステムが導入されてきたわけであります。なるほど、確かに夢の担保価値はゼロかもしれません。しかし、夢を実現するのは間違いなく私たち、人そのものであります。今後とも、私は私なりの努力をしながら、この夢の実現に向かって追い続けていきたいと思っております。
 「一灯を提げて暗夜を行く、一灯を憂うることなかれ、ただ一灯を頼め」と喝破した佐藤一斎の言葉ではありませんが、知事におかれましても、どうか宮城県の限りない発展と夢のために夢の一灯を提げていただくことを期待して、次の質問に移ります。
 次に、中小企業支援対策の拡充についてお伺いをいたします。
 さきの定例会の予算総括質疑で提言し、検討をお願いしていた経緯がある企業・創業支援対策に関してであります。
 一つは、従来型の制度融資をメーンとする金融施策だけでは不十分であることから、返済の必要のない補助金型の政策メニューを新たに創設できないものかという提言と、あわせて、起業家特区構想の再構築による支援策についてでありますが、これらの検討結果はいかがだったでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。
 一口に補助金型と言っても、文字どおりの補助金から株式や社債に出資することや、デット・エクイティー・スワップと呼ばれるように、融資に対する返済の一定額を県からの補助金として交付するやり方など、多様な方法が考えられます。重要なことは、起業に伴う最大のハードルである資金調達の方法を、融資以外にも見出していくという視点であります。
 あのライブドアの堀江社長も、学生時代にオンザエッジを立ち上げる際に、もし当時、彼がつき合っていた恋人の父親から六百万円という資金を出してもらえなかったら、今日の隆盛はもちろん、創業さえできなかったかもしれませんと、本人もその著作の中で述べておりました。要するに、一番苦しいときに、ちょっと背中を押してあげる即効性のある政策が求められているわけです。かつてのように、廃業率を上回る開業率の実現のために、知事の意欲的な取り組みに期待いたしております。
 次に、スポーツの振興についてお伺いいたします。
 本県では、スポーツ振興施策を効果的、効率的に推進するため、平成十五年度を初年度とし、平成二十四年度を目標年次とする宮城県スポーツ振興基本計画を策定し、四つの施策体系ごとに、週一回以上のスポーツ実施率五〇%以上、オリンピックでの本県出身メダリスト一名以上などの具体的な目標を掲げておりますが、計画施行から二年が経過しようとする中、計画は着実に進展してきているのでしょうか。
 県が実施したスポーツに関する県民へのアンケート調査結果によれば、スポーツを行いたい実施場所は、第一位が公共スポーツ施設で約三四%となっており、第三位の民間スポーツ施設の約一五%の二倍以上の期待値を示す結果となっております。やはり、大方の県民は、公共スポーツ施設の整備を期待していることが明らかであります。また、一方では、約一七%の県民が施設や場所を確保できないと回答しており、この低い数字を着実に向上させていくことが必要だと考えますが、具体的な取り組みの成果はあるのでしょうか。
 さて、今、ある民間企業経営のスポーツ施設であるスケートリンクが、今月の二十五日付で閉鎖されようといたしております。私の地元にあるこのスケートリンクは、これまで、先日のNHK杯で優勝した世界チャンピオンの荒川静香選手を初め、本田武史選手など、四名ものオリンピック選手を輩出してきたいわば名門リンクであります。そして現在でも、この十月末に行われた全日本フィギュアスケートノービス大会で、優勝や上位入賞を果たした実績と可能性を秘めた子供たちがたくさん活躍しており、あすの荒川選手を目指して、夢を抱いてひたむきな努力を続けております。
 先月には、浅野知事のお名前で、当該企業に対して営業の継続をお願いする要請をしていただき感謝申し上げますが、事態の好転はなかなか厳しい見通しとなっております。このため、何とか県としても企業側に対して財政支援を含めた具体的な支援策を提示するなど、事態の打開に向けて一度交渉に乗り出していただきたいと強く願っておりますが、いかがでしょうか。もし、残念ながらこのスケートリンクが閉鎖されるようになった場合に、例えばこれを存続させていくために、県と仙台市が共同で運営していくという方策を講じることができないものかどうか、お伺いしておきたいと思います。
 また、ほかに代替施設として、一年を通してスケート競技ができる施設の確保が具体的に可能かどうか、その現状と見通しについて、また、県とのかかわり方も含めてお示しいただきたいと思います。
 仙台は、日本フィギュアスケート発祥の地であり、今日まで数多くの優秀な選手を輩出してきたことはもちろん、選手を指導・育成してきた優秀なコーチ陣も、また宮城県の誇りとするところであります。今や、宮城のスポーツ文化の一つにまで飛躍を遂げたフィギュアスケートの光を消さないように、更には、宮城県スポーツ振興基本計画に掲げたオリンピックでの本県出身メダリスト一名以上という目標を実現するためにも、県としての踏み込んだ対応を心から期待いたしております。
 ところで、東北イーグルスをめぐる県の対応について数点お伺いしておきたいと思います。
 まず初めに、楽天イーグルスという略称についてですが、今、私があえて東北イーグルスと申し上げたように、新球団には閉鎖的な球界の古い体質に風穴をあけていってほしいという期待感もあって、できればアメリカの大リーグチームのように企業名を排して都市名を冠していただきたい。例えば東北イーグルスのような略称がふさわしいと考えておりますが、先般、島田社長に直接要請した際には、球団が黒字化すれば前向きに検討したいという私への返答でした。しかし、やはり最初が何事も肝心であります。知事からも、具体的に企業名を排して都市名を冠した略称への変更を求めるべきと考えますが、いかがでしょうか。あるいは、県など行政レベルだけでも東北イーグルスと称していく覚悟はないものか、お聞かせ願います。
 また、知事は、球団側から求められているネーミングライツの譲渡について、とても慎重な姿勢を示していらっしゃいますが、私は従来から提言してきたような理由で、ネーミングライツの譲渡は当然のことだと考えております。早く最終的な結論を示す責任があると思いますが、どうされていくつもりなのか、明快な御回答をお示しください。
 先日、物別れに終わった県と仙台市との協議では、なるほど、仙台市が示してきたプランは何の裏づけもない極めてずさんなものですが、その背景には、どうもその真意として、陸上競技場の存続という問題があるようであります。県は、いまだに今後の具体的な整備方針を示しておりませんが、陸上競技場の存続と新たなドーム球場の整備についてどのように考えているのか、今後の仙台市への譲渡の可能性も含めて、どうか知事、歯切れよくお答え願います。
 いずれにしても、改修後に宮城球場をドーム化しようとしても、施設率は何とかクリアできる状況ですが、建ぺい率に関しては間違いなくオーバーします。こうした法制度上の対応について、今後、具体にどのように解決していく考えでいるのかお示しいただきたいと思います。
 最後に、教育改革の促進について簡単にお伺いいたします。
 今回の臨時国会には、発達障害者支援法案が議員立法で提案されており、成立の見通しとなっておりますが、この法案では、自閉症や学習障害、注意欠陥多動性障害などの発達障害に対して、早期の診断や支援と学校教育や就労などを国や自治体の責務として位置づけており、おくればせながら大変有意義な内容だと評価しておりますが、本県における各対象者の実数や、特に教育、就労、そして医療対策の実態などについて、これら個別の現況をお示しいただきたいと思います。
 また、今般採択されました学校図書館司書の独自採用と図書館費を公費で措置し大幅な増額を求める請願書についての実現見通しと、県内児童生徒の読書活動に関しては、全国と比較いたしましても、必ずしも活況を呈しているとは言いがたい状況にありますが、それらの近況と今後の対策の強化についてお伺いをし、今回の質問を終わりたいと思います。
 御清聴ありがとうございました。
○議長(渡辺和喜君) 知事浅野史郎君。
    〔知事 浅野史郎君登壇〕
◎知事(浅野史郎君) 秋葉賢也議員の御質問にお答えをいたします。
 大綱一点目は、宮崎駿ワールドの県内誘致についてでございます。
 初めに、宮崎駿監督の作品を見たことがあるかという御質問でありますが、幾つか鑑賞をいたしました。「となりのトトロ」、これは何回かテレビでも再放送されましたので見ました。「魔女の宅急便」、「紅の豚」というのも見た覚えがございます。いずれも大変すばらしい作品だと、本当に掛け値なくそのように思います。
 その監督作品の特色としてお話もございましたけれども、ストーリーも大変夢のあるものでありますし、キャラクターが魅力がございます。これは子供向きにつくってあるようですけれども、実際は大人が見て楽しめる、大人も夢を持つことができるという意味で大変すばらしいし、これは世界に誇れる作品群だというふうに思っております。
 次に、私がイメージするエンターテインメントというのはどういうものかということでございますが、お話しもあったような、ディズニーランドのようなテーマパーク、これがまさに典型でありますけれども、その他映画、音楽、演劇、こういったものに接することによって、笑ったり驚いたり感動したり、そして、時には涙を流すということもございます。そういう意味で、人々に夢と希望と共感を与える、あすへの活力を与えるというものではないかと思います。心の豊かさというものをはぐくむには、なくてはならないものというふうに考えております。
 次に、宮崎監督との対談はどうかと、そして仙台港背後地にジブリワールドを誘致してはどうかというお話がございました。
 お話がありましたように、仙台港背後地にテーマパークとしてジブリワールドを誘致するという構想は、大変興味深い話であるというふうにお聞きをいたしました。ただ、この場所、どこでもいいというわけではないようでして、例えば博多湾の人工島に持ってくるという話もあったように伺っておりますが、それについては、宮崎監督自身がちょっと待ってくれということで、中止になったというふうなことも承知をしております。そういうことで、現時点で考えますと、仙台港背後地、これは土地区画整理地区でありますから、そこにジブリワールドを誘致するということについて、宮崎監督から協力が得られるかどうかというのはちょっと不明ではもちろんあります。なかなか越えるべきものがあるのではないかというふうには思います。
 作品を見てもそうですけれども、作品の中にいろいろ場所が出てきます。外国の都市だったり田園だったりというのがあるんですが、そういう意味で、お話もあったように、東北が最も宮崎ワールドにふさわしいというふうにお話があったので、まずは特定でなくてもいいんですけれども、宮城の原風景というのを作品に取り入れてもらうというのが先かなという感じもするわけであります。そういうことで、ジブリワールドを宮城県にという必然性というのが出てくるのかなというふうにもちょっと思いました。
 対談してはどうかと、イエス、ノーで答えろと、なかなか、これはこういう場面でのこういう形で尋ねられるの難しいんですけれども、お会いできる機会を持つことができるのであれば、ぜひいろいろお話をしてみたいと、一人のファンとしても、そういう思いがございます。
 大綱二点目、中小企業支援対策の強化についてのお尋ねでございますが、起業・創業支援対策についてであります。
 補助金型政策メニューというお話がございました。これは返済の必要がないお金ということでありますが、起業・創業に対して無担保、無保証の融資制度というものがありますが、それに加えていわゆるベンチャーファンドなどの投資がございます。また、奨励金の交付といったようにさまざまな支援策が、民間も含めてでありますけれども、多くの支援機関で実施されております。特に、その中で東北インキュベーションファンド、これは三十億円を超える規模で組成されておりまして、地方レベルのファンドとしては、これ日本最大でございます。現在まで既に七件、投資が行われております。県では、こういった支援とあわせて経済産業再生戦略として起業家の再挑戦を促進する事業として、離職者等雇用機会創出促進事業というのを実施しております。このほかに、起業や第二の創業を促進するための創造技術開発計画や経営革新計画の認定と、これに対する補助金による支援というものを積極的に行っております。
 また、起業家特区構想の再構築による支援策ということでございますが、以前、これについては県から国に提案をしたという経緯がございます。その内容を含んだいわゆる一円企業や差し押さえ範囲の制限、こういったものも含んだ関係法令の改正がなされました。その意味での制度整備が進んでいるというところでございます。更には、幾つか施策を挙げますと、実践経営塾−−これは財団法人みやぎ産業振興機構を事業主体として、起業時のビジネスプランを磨き上げて成功に導くというものでありますが、実践経営塾というのがございます。また、みやぎビジネスマーケット、これは企業にとっての資金とパートナーを得てもらうというためのものでございます。それから、セールスレップ事業−−販売代理人事業ですが、これは販路拡大のための事業であります。こういったような一連の支援施策を県としても総合的に行っておりまして、これによって起業・創業というものの促進を図っております。
 次に、大綱第三点目のスポーツに関する御質問で、私からは、今月二十五日に閉鎖されようとしているスケートリンクについてのお尋ねにお答えをいたします。
 まず、この経営する企業に対して具体的な支援策を提示して、営業継続に向けた交渉をしてはどうかというお尋ねであります。
 一般的に言って、民間が経営するスポーツ施設でありますから、その存廃は企業経営にかかわる問題であると認識をしております。したがって、この問題は基本的には企業の判断にゆだねられるべきものだろうというふうに考えております。しかし、お話がありましたように、このスケートリンクからは多くの五輪選手が、オリンピック選手が育ってきております。その意味でも、県内スポーツの振興に対する貢献というのも大変大きなものがございます。
 県といたしましても、そういったことから、先月、この企業に対して何とか営業の継続をお願いしたいということでの要請を行ったところでございます。しかし、企業としては、やはり閉鎖せざるを得ないという意思がどうもかたいようであります。また、地元仙台市としても、施設の運営コスト、また老朽化ということを考えますと、先般、財政的な支援というのは難しいということで断念したという経緯がございます。事態の好転や打開に向けた交渉というのは、なかなか困難であるというふうに認識をしております。
 次に、スケートリンクが閉鎖された場合の方策でありますが、閉鎖された場合、仙台市との共同運営ということでございますが、これはなかなか難しいというふうに思っております。閉鎖された場合には、代替施設の確保というのが課題でありますが、来年の四月三日までの分、冬季間、これは練習場の確保というのはございますが、それから以後が問題であります。それ以降の通年の競技、また、練習が可能なリンクの確保はまだされていないと、現在その確保を目指している状況にあると聞いております。
 県といたしましても、通年営業施設での受け入れによる練習場の確保について、地元仙台市と協力して、関係競技団体に対して働きかけを通じた協力要請などを行ってまいりたいと考えております。
 次に、新球団の問題でありますが、まず名称でございます。
 名称、略称でありますが、楽天イーグルスというふうに略称として使われておりますが、これは球団として決定をしたというものであります。お話がありましたように、楽天の企業名を外すということについては、これはもちろん球団側が決定すべき事項でありますが、黒字経営になった段階では検討するというふうに言っております。そのように承知をしております。この問題は、単に楽天なりの一つの球団の問題ということではなくて、プロ野球界全体で議論されるべき問題でもあるのではないかというふうには考えております。
 また、例えば行政レベルだけでは違った略称を使ったらどうかということでございますが、そうなりますと、ちょっとこれは県民、また、ファンにとっては混乱をかえって招くおそれもあるのではないかということで、これは慎重に対応したいと考えております。
 次に、ネーミングライツであります。宮城球場のネーミングライツということでございます。球団側からは、ぜひネーミングライツを活用したいという強い意向が示されております。これまでも、事務的な協議を進めてきております。私としては、名称にかなりこだわりまして、宮城球場という名称の歴史の重み、また、県民にも愛着があるということで、ネーミングライツということでお譲りをしてしまうということには慎重な姿勢をとってきたというところであります。こういった状況でありますけれども、球団側の御意向というのも理解はできます。我々としては、ネーミングライツということで使っていただく名称で、例えば宮城という名前も何もなくなってしまうというのは、ちょっとこれは抵抗があるのでございますけれども、そういったことはないというか、宮城という名前も残していただくということも条件としたいと思いますが、そういった中で、今後はネーミングライツを導入するということについては前向きに検討をしてまいりたいと、そのような形で協議をさせていただきたいと思います。
 次に、陸上競技場の存続と新たなドーム球場の整備についてのお尋ねであります。
 まず、宮城陸上競技場でありますが、宮城野原公園総合運動場、陸上競技場がある場所ですが、これは宮城県スポーツ振興基本計画においては、県民開放型の生涯スポーツの場と位置づけております。したがって、原則、機能の再編整備をするということにしておりまして、宮城スタジアムと重複した機能を持つ公認競技場としての機能は、これを解消すべきものというふうに考えております。したがって、現時点においては、仙台市に陸上競技場を譲渡するということは考えておりません。
 ドーム球場の整備ということでございますが、これは民間による建設の盛り上がりがございます。こういった中で、この陸上競技場がある場所に建設をするという構想も出されております。ドーム球場は多くの県民にとっての夢であります。何とか実現させたいという思いはありますが、ドーム球場など新しい野球場の建設については、建設場所をどうするか、資金の手当てをどうするか、運営手法をどうするかと、こういったように一つ一つ乗り越えていくべき課題がございます。こういったものを官民挙げて一つ一つ解決していくということが必要であると考えております。
 次に、宮城球場のドーム化に関する法制度上の問題をどうクリアするのかということでございますが、都市公園法では建ぺい率の上限がございます。これは公園区域を拡大して分母となる公園面積をふやさない限りは、この規制をクリアすることは難しいものと考えております。
 なお、現在の宮城球場、これを改修した後にドーム化するか否かということでございますが、これは去る十一月三日に楽天野球団と協定を締結いたしましたが、その協定の中においては、球場の改修及び管理を十年間球団側に行わせるということにしております。十年間という期限でございます。そういったことで、その間は球団の意向が尊重されるべきというふうに考えております。球団側としては、第二期の改修工事も計画をしているということでございますので、これは今後の推移を見きわめてまいりたいと存じます。
 私からは、最後になりますが、大綱第四点目の教育改革についての御質問にお答えをいたします。
 私からは、発達障害者支援法案についてのお尋ねにお答えをいたしますが、まず対象者数でありますが、本県で発達障害者支援法の対象となる方の実数ということでお尋ねがございましたけれども、これは正確には把握しておりませんが、国としては発達障害者数というのは、小中学校児童生徒の約六%いるのではないかというような推計が出されております。
 次に、こういった方々の就労対策でありますが、発達障害のある方々の中でも知的障害もあわせ持つ方、こういった方については、これまでも雇用機会の確保、職場定着の促進、福祉的就労の場の充実といったことに努めてきております。今後、これを発達障害のある方すべてに施策を拡充していくかということについては、検討していかなければならないと思います。
 また、医療対策でありますが、医療対策については子ども総合センターなどにおいて通院治療やデイケアを実施しております。また、家族支援や学校、保育所との連携を図りながら支援を行っております。今後、この法案や国の動向を踏まえながら、発達障害者への支援を総合的に検討してまいります。
 なお、教育についての御質問については、教育長から答弁いたします。
 私からは、以上でございます。
○議長(渡辺和喜君) 教育長白石晃君。
    〔教育長 白石 晃君登壇〕
◎教育長(白石晃君) 秋葉賢也議員の御質問にお答え申し上げます。
 まず初めに、スポーツ振興基本計画の進展状況についての御質問でございます。
 現在のスポーツ実施率につきましては、計画作成から二年目ということがありますので、現状の把握はしてございませんが、スポーツ実施率の向上という目標を達成するためには、県民のだれもが、身近な場所で、気軽にスポーツに親しむことのできる環境を整えていくことが重要であろうと考えてございます。そのためには、総合型地域スポーツクラブを各市町村に育成し定着を図ることが効果的であると考えてございまして、県教育委員会といたしましては、宮城広域スポーツセンターを設置して創設支援を行ってきたところであります。その結果、現在までに、六市町村に十クラブが設立され、今年度中には、更に五市町村に六クラブが設立される見込みとなってございます。
 また、競技スポーツ面での本県選手の活躍につきましては、御承知のとおり、今年度実施された第五十九回国体では天皇杯第八位入賞、アテネオリンピックでは本県出身の森田選手が水泳で銅メダル獲得という成績を上げることができたところでございます。
 次に、公共スポーツ施設の整備についての御質問でございます。
 本県の市町村公共スポーツ施設につきましては、体育館の設置数が最も多く、六十九市町村に二百七十四館、その整備率は一〇〇%となってございます。これは、宮城国体の五年前の平成九年度の設置数が二百五十九館であったことに比べまして、十五館の増加となってございます。
 このように、宮城国体を契機といたしまして、県内各市町村のスポーツ施設は新築や増改築など大幅に整備され、充実したものと認識してございます。しかしながら、スポーツを行う施設や場所が確保できないという声もあることから、県立学校を対象といたしまして学校体育施設開放事業を進め、地域住民と共同利用の推進を図っているところでございます。更に、小中学校の施設につきましても、身近なところでスポーツがしやすい環境を整備するように、総合型地域スポーツクラブ創設に向けた支援とともに、今後とも、各市町村の協力をいただきながら、利用を促進するように働きかけてまいりたいと考えてございます。
 次に、学習障害それから注意欠陥多動性障害等の発達障害に関する御質問にお答えいたします。
 まず、このような発達障害のある児童生徒数でありますけれども、先ほど知事からの回答のとおり、特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合でありますけれども、これは平成十四年の文部科学省の全国実態調査がございまして、約六%とされておりますが、本県では今年度、特別支援教育推進体制モデル事業を行っている大和町の小中学校十一校を調査した結果では、このような児童生徒の割合は二・三%となってございます。また、仙台市を除く全県の小中学校で調査したところ、学習障害等の特別な教育的支援を必要とする児童生徒が在籍している学校数でありますが、四百八十六校中二百九十六校でありまして、その割合は六〇%になってございます。
 次に、教育における取り組みについてでございますけれども、本県では、平成十二年度に学習障害などの特別な教育的支援を必要とする子供の理解と支援のための手引書というものを作成し、各学校へ配布してございます。また、特殊教育センターなどが行っている教育相談におきましても、発達障害についての相談受付、障害への理解や教育に関する助言を行っておるところであります。
 また、平成十三年度、十四年度に、岩沼市を対象に学習障害児の指導のあり方について調査研究を行っておりますし、平成十五年度、十六年度には、大和町を対象に注意欠陥多動性障害児等を支援するための校内体制整備のあり方についての調査研究を行っているところであります。今後、これらの事業の成果を全県に普及拡大しながら、発達障害児への教育的支援の充実を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 次に、さきの定例会で採択されました学校図書館司書の独自採用と図書館費を公費で措置し大幅な増額を求める請願書についての実現見通しについてはどうかという御質問でございます。
 まず、学校司書の独自採用についてでありますが、いわゆる学校司書を含む事務職員につきましては、人事制度上、柔軟な職務分担を可能としておくことが、各学校の実情に応じた適切な学校運営を実施する上で重要であろうと考えてございます。このため、当面、独自採用ということではなく、学校施設の専門性の向上を図るとともに、有資格者の配置に努めることで対応してまいりたいというふうに考えてございます。
 次に、各学校における図書経費についてでありますが、県立学校の場合は県費で対応することが基本というふうに考えてございます。しかし、全額公費措置と大幅増額につきましては、厳しい財政状況を踏まえますと、早急に実現することは難しい状況にございます。今後とも、可能な限り予算の確保に努力してまいりたいと考えてございます。
 最後に、県内児童生徒の読書活動の近況と対策についてでありますが、今年度、県教育委員会で実施しました県内の小中高等学校の子供読書アンケート調査の結果におきましては、前年度調査と比べまして、児童生徒の一カ月の平均読書冊数は、小学校においては増加しているものの、全国値を下回ってございます。また、中学校は増加、高等学校は若干減少となっておりますけれども、いずれも全国値を上回っている状況にございます。今後とも、全校一斉の読書活動の促進や各種研修会の開催などを通じまして、子供の読書活動の一層の推進に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
 以上です。
○議長(渡辺和喜君) 三十五番秋葉賢也君。
◆三十五番(秋葉賢也君) 御答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。
 一つはジブリワールド構想、私もやや裏づけもある話でもありませんし、そういう意味では気恥ずかしい面もあったわけでございますが、ただ、やはり産業論としてのエンターテインメントを行政レベルでどうかかわっていくのかということは、私は一つの大事な課題だと思っておりまして、知事からは、もう少し本音の部分でのエンターテインメント論というのをお伺いしたいところもございましたけれども、私としては長年思い続けてきただけに、ややあっさりした御回答だったなというのを残念に思っておりますが、まず、場所については知事のおっしゃるとおりで私も理解させていただきますが、やはり段階的にやっていく、かかわっていくような話になりますので、先方の受け入れの問題というのももちろんございますけれども、最後にちょっと言及がございましたが、対談の申し入れは早速していただけるということで理解していいのかどうか、確認したいと思います。
 それから、二点目でございますが、スケートリンクの問題は、民間の今の経営に対するかかわりとなりますと、知事の御回答はある程度やむを得ない、残念ですけれども、やむを得ないのかなというふうに断腸の思いで理解せざるを得ないんですが、ただ、今後、四月三日以降、代替施設の問題ですね。これについてはいろいろ今調整をしているというレベルの答弁しかなかったんですが、これは県としてもいわゆる補助金等のメニューも用意して支えていきたいということで理解していいのか。この点は大事なことになりますので、代替施設への対応について、協議をしている今の中身と今後の考え方というのをここでしっかりお示ししていただかないと、ちょっと私も納得できないので回答していただきたいと思います。
 それから、三つ目にネーミングライツの問題ですが、新聞報道などで伝えられてまいりました知事の対応発言から比べますと、相当踏み込んでやっていきたいという回答でございました。しかし、とり方によっては、あくまで受け入れてくれる−−今、楽天さんの方に三社、四社と応募もあるようですけれども、それは基本的にそうした応ずる会社の判断にはなるんでしょうけれども、宮城県として、できれば宮城という名前を残してほしいという、そういう条件つきが前提で譲渡ということで理解していいのか。その条件はあくまで今でも譲れないというお考えなのか。いや、そういう条件は今でもあるけれども、あとは譲渡すれば向こう側の問題だからそれはどうなるのかという、そういう見方でいいのか。相当譲渡に向けて前向きな御発言がありましたけれども、知事もだーっと答弁書述べてきて、また最後で宮城と、こう戻ってくるようなところもあったので、そこを確認させていただきたいと思います。
 それから最後に、発達障害者の問題で、教育長からも今把握している実数的な現況、そして対応の御説明があったんですが、知事からの御回答の中では、国レベルでは約六%、子供たち六%だという御回答があって、県としては実数を押さえていないという御答弁でしたけれども、これは実数を正確に把握することが問題なんじゃなくて、やはり県の実態がどうなっているのかというのを行政で掌握しておくということにもちろん意義があるわけで、そういう観点からしますと、実数をわかっていませんというのは大変私はこれは問題発言なんじゃないかなと思っていますよ。やっぱり、なかなかいろんな、そういう意味では対象のことを考えますと手を挙げづらいというか、内在している人たちも出てきやすい分野でもあるんで、その辺は慎重にやっていかなきゃいけませんけれども、本県の現況がどうなっているのかというのを押さえていないということなんですか、実数がわからないなんていうのは。この法律が施行したら、当然のことながら県内のそれぞれの現況がどうなっているのかということがまずあって、そして計画を立てて対応していくようになるわけですよね。ですから、数字そのものが大事なんじゃなくて、本県の実情をしっかり把握するという観点から、今後どういうふうに実態把握をされていくおつもりなのかということで伺っておきたいと思います。
 以上です。
○議長(渡辺和喜君) 知事浅野史郎君。
    〔知事 浅野史郎君登壇〕
◎知事(浅野史郎君) 秋葉賢也議員の再質問にお答えをいたします。
 ジブリワールドでありますが、これはちょっと、何というんですか、元気がない答弁だったと言われましたけれども、一応エンターテインメントと言っても企業ですので、行政が最初から乗り出していってやりますというのはちょっとしっくりこない。ただ、全くかかわらないということではないと。
 それに関連して対談ですね。私、全く接点がないんでございますけれども、何とかやってみます。
 スケートリンクの件については、教育長から御答弁申し上げます。
 宮城球場のネーミングライツですけれども、これは今、楽天と協議をしております。ただ、これは目をつぶってぼんとやるという性格のものではありません。ネーミングライツというのは、もともと持っているのは県ですから。ですから、例えばお金の問題も出てきます。ぼんとやってネーミングつけるところを楽天球団が見つけてきて、そのお金は全部楽天ですかというわけにいかない。それは、我々も当然留保します。それが一体、何対幾つになるのかという、ちょっと生々しい話も協議の中では出てくるでしょうし、今そこまでいっていませんけれども、名称は、やはり目をつぶってあと何でもいいですよと、我々県営宮城球場を運営する立場から言って、これまたいかがかということなので、やはり宮城という名前はこだわるというか、そういったようなことが全くなくなってしまうような、どこの球場なんですか、これはというふうに言われるのは、やはり行き過ぎではないかということをさっき申し上げました。
 それから、発達障害の関係で実数をつかまえていないのかと。これは本県でモデルとしてやる大和町の小中学校二・三%という、これは限られたところですけれども申し上げましたが、更に教育長から補足があればこの後お答えをいたします。
○議長(渡辺和喜君) 教育長白石晃君。
    〔教育長 白石 晃君登壇〕
◎教育長(白石晃君) 秋葉賢也議員の再質問にお答え申し上げます。
 スケートリンクが閉鎖された場合の代替施設に絡んで補助金がどうなるのかというようなお話がありましたんですけれども、現在の補助金の状況を申し上げますと、これは国体強化ということで、体協を通じまして選手に対していわば間接補助をしているという実態がございます。したがいまして、そういった補助スキームがあるわけでございますけれども、今回の代替施設に絡んでの補助金ということにつきましては、大分難しいんじゃないかなというふうに考えておりまして、とりあえずは四月三日までは練習場の確保がなされておりますので、通年での利用をどうするかというところを、集中的にこれから各関係機関と協議をして対応をしていきたいというふうに考えておるところであります。
 それから、発達障害者の児童生徒数でありますけれども、これは先ほど申し上げましたように、大和町という限られた地域、モデル事業を行っている限られた地域での二・三%ということでありまして、この調査につきましても大分聞き取り調査をして、結果こういう数字を出したということがございまして、この全県の実数についてこれから調べるとすれば、かなり学習障害それから注意欠陥多動性障害等いろいろございますので、そういった実態がどういう状況にあるのかということを、きっちりと実態を把握する必要があるというふうには考えてございます。
 以上です。
○議長(渡辺和喜君) 三十五番秋葉賢也君。
◆三十五番(秋葉賢也君) 何というか、こういう議会のやりとりというのは言葉の解釈がよく理解できないものですから、今の教育長の答弁でちょっと確認したいんですが、実態を把握したいということは、実数調査をしっかり押さえるということで理解していいのかどうか、それちょっとお答えいただけませんか。今のところ、大和町の数字しかないわけですから、だから実態を把握するということは、全体的に、概論的に押さえるということも可能なわけで、そうじゃなくて、しっかり精査するということで理解していいのかどうかですね。
 それと、残念ながら、そうなると知事、スケートの問題については代替施設、今、想定されているのは幾つかありますけれども、そこについても全く支援の意思、対応ができないということですね、こうなりますと、県レベルとしては。いわゆる資金的な意味では何の支援の手も差し伸べることができない、こう理解することになりますが、いいんですね。その二つ、確認させてください。
○議長(渡辺和喜君) 知事浅野史郎君。
    〔知事 浅野史郎君登壇〕
◎知事(浅野史郎君) スケートリンクについては、今教育長が答弁したとおり、代替施設というのは一応ありますが、それについてどういうふうに調整していくかということをこれからやりますと。その際に、今答弁したのは、直接スケートリンクに補助金を出しますと、幾らですと、これで受け入れてくださいというのは難しいのではないかという認識を申し上げました。
 選手それぞれに強化費としてついているというのは、これはあるんですけれども、使う会場の方に、県からお金を出してこれでというのは、今そういうスキームというのはちょっと考えられていませんのでなかなか難しいと。それ以外の方法で、何とか便宜を図ってもらう方法はないかということを検討したいという答弁なんで、ぎりぎりのお金ということになると、これは今の段階では難しいということを繰り返さざるを得ません。
○議長(渡辺和喜君) 教育長白石晃君。
    〔教育長 白石 晃君登壇〕
◎教育長(白石晃君) 秋葉賢也議員の再々質問にお答えを申し上げます。
 この発達障害児の児童生徒数の調査でございますけれども、これはまず発達障害児の定義づけの方からかなり難しいところがございます。そういった意味で、まず定義づけをきちっとした上で、調査ということでの取りかかりができるのではないかなということで考えています。
 いずれ、この調査については、現在、我々のところではあくまでもモデル事業でやっているところでしか把握はしないということにしてございます